平成18年2月7日初版作成
平成18年2月10日第2版作成
コンピュータ・システム開発関係各位
独立行政法人 理化学研究所
次世代スーパーコンピュータ開発実施本部
開発グループディレクター 姫野 龍太郎
システム開発に係わる技術調査への協力のお願い
本調査協力依頼は2010年度末部分完成,2011年度から稼働,その後増強し,2012年度末全体システム完成を目指している次世代スーパーコンピュータのシステム開発・構築に関する事前調査および技術動向の調査を目的として行うものです.当初計画では複合システム(スカラ,ベクトル,専用機の構成)を念頭に置いていました.しかし,今回は必ずしもそれに囚われなくても結構ですが,以下の目標を満たすシステムに関する情報提供を御願いします.
1. システムの性能目標と情報提供資料に含めて欲しい内容
(1)性能目標の概要
A) 性 能
- (ア) LINPACKで10PFLOPSを達成することを目標にする(2010年度末)
- (イ) アプリケーション・プログラム・レベルで実効性能1PFLOPSの達成を目標にする(2011年度末).この時,1PFLOPSが見込まれるアプリケーションを例示ください.
B) 計算ノード構成
- (ア) 計算ノードの総メモリ量はLINPACKで10PFLOPSおよびアプリケー ションプログラムで1PFLOPSが達成する容量として下さい.ただし,メモリ総量750TB以上搭載したものとし て構成して下さい.
- (イ) 1計算ノードに接続されるHDD装置は搭載されたメモリ容量の10 倍以上搭載するように構成して下さい.
C) 計算用ネットワーク構成
- (ア) 上記の性能目標を満たすために必要な性能・構成(帯域, 遅延,トポロジ)として下さい.
D) システム内で用いるOSはこちらの要望に従って,内部機能の追加・変更を行えるOSとして下さい.
E) ただし,一般系ネットワーク構成(Ethernet等のネットワーク部分)またストレージ構成(ユーザホーム等の大規模ストレージ部分)は本ヒアリングにおいて提案の必要はありません.
F) また,異なる複数の提案項目がある場合は複数の提案項目を示してください.そして,それぞれの提案項目のメリット,デメリットを記載して下さい.
(2)システム構成に対する情報提供資料に入れて欲しい内容
A) 計算システム構成
- (ア) システム諸元:ピーク性能,総CPU数,計算ノード構成(例:8CPU SMP,32CPU NUMA等),メモリ容量/ノード,メモリ性能(バンド幅/CPU,総バンド幅)等
- (イ) CPU諸元:CPU性能,CPU動作周波数,演算器構成・演算器数,あればキャッシュ構成等
- (ウ) 計算用ネットワーク諸元:通信帯域,レイテンシ,トポロジ等
- (エ) ローカルディスク諸元:ディスク構成,データアクセス帯域等
B) ソフトウェア構成
- (ア) OSの諸元:OSの基本構成と本システム向けの機能説明等
- (イ) コンパイラ・ライブラリの諸元:言語仕様,ライブラリ仕様等
- (ウ) 通信ライブラリの諸元:基本機能の説明,異機種通信を行う場合はその機能説明等
- (エ) 複合システムの場合:複合システムをまとめ、統一的に扱える機能やジョブスケジューリング等の考え方等
C) 実効性能の推定値
- (ア) 上記提案システムにおいて,LINPACKの実効性能で10PFLOPSが達成できる前提条件と根拠
- (イ) 上記提案システムにおいて,1PFLOPSが達成できるアプリケーションと、実効性能で1PFLOPSが達成できる前提条件、根拠
D) システムの設置面積,電力等の推定値
- (ア) 上記提案システムの設置面積、設置形状,計算機システムの消費電力量および空調装置の消費電力量それぞれ推測値,およびその前提条件と根拠
E) 開発費用の概算,開発体制・スケジュールの見込み
- (ア) 上記システムの概算費用
- (イ) 予定する開発体制
- (ウ) 予定する開発スケジュール概要
2. 資料及びコメント等の情報提供:上記に関する一般的な参考技術資料及びシステム性能目標等に関するコメント,並びに提供可能なシステム構成に基づく技術資料等の提供を御願いします.
(1) 参考技術資料等あるいはコメントは以下の日時までに提供ください。
- 日時:平成18年3月10日17時00分
- 部数:12部(あるいは電子的なファイルでも結構です)
(2) 上記(1)の提出先および質問先
100-0005 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館6F
(独) 理化学研究所 次世代スーパーコンピュータ開発実施本部
開発グループ 
3. 説明の機会:本情報提供に関して文書だけでなく,説明を希望する場合は以下のような日程で執り行いますので,ご連絡ください.
(1) 開催日時
平成18年3月16, 17日
(2) 開催場所
理化学研究所 次世代スーパーコンピュータ開発実施本部 丸の内拠点
4.本資料の修正・項目追加について:本資料は場合により適宜内容の修正・追加を行うことがあります。 その場合、速やかに連絡いたしますが、御社(あるいは貴グループ)の連絡担当者をご連絡ください。連絡先:
(独) 理化学研究所 次世代スーパーコンピュータ開発実施本部
開発グループ

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