SPARC(Scalable Processor Architecture)は、命令セットアーキテクチャ(ISA)*の名称です。SPARCは元々サン・マイクロシステムズ(現在、Oracle社)が1985年に開発したアーキテクチャですが、現在は、このSPARCから発展した命令セットアーキテクチャを総称してSPARCと呼んでいます。現在、SPARCのアーキテクチャの仕様はオープンなものとなっていて、非営利団体であるSPARCインターナショナルにより管理されています。SPARCインターナショナルからライセンス供与を受ければ、誰でもそれを使うことができます。
「京」のCPUは、命令セットアーキテクチャの1つであるSPARCアーキテクチャに対応するよう設計されているため、SPARCの名称を冠しています。
* 命令セットアーキテクチャ(ISA)
ある命令を出したらこのような計算等をするというCPUの動作、レジスタなどのCPU内部のメモリの形式や、取り扱う数値や文字データの形式などを規定したCPUの仕様。同一の命令セットアーキテクチャに合わせて設計されたCPUは、機械語命令レベルのプログラムを動かすにあたり互換性を持つ。現在、パーソナルコンピュータやサーバ等のスカラ型CPUの命令セットアーキテクチャは、SPARC(富士通、 Oracle)、POWER(IBM)、 x86(Intel、 AMD)、 IA64(Intel)等がある。
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