「次世代スーパーコンピューティング・シンポジウム2006」 

 

※両日ともに多数の方々のご参加をいただきました。どうもありがとうございます。

開催概要
プログラム
概要報告
 開催概要
 
日 程
  2006年9月19日(火)~20日(水)
 
場 所
  MY PLAZAホール及びMY PLAZA会議室(千代田区丸の内2-1-1)
 
主催者等
 
主   催: 理化学研究所
共   催: 文部科学省、国立情報学研究所
後   援:
内閣府、経済産業省、日本学術会議、日本経済団体連合会、電子情報技術産業協会、情報処理学会、可視化情報学会、日本計算工学会、日本シミュレーション学会、分子科学研究所、物質・材料研究機構、防災科学技術研究所、宇宙航空研究開発機構、海洋研究開発機構、日本原子力研究開発機構、産業技術総合研究所、「革新的シミュレーションソフトウェアの研究開発」プロジェクト、スーパーコンピューティング技術産業応用協議会
 
参加費
  無料(レセプション:会費制 )
 
お問い合せ先
  理化学研究所 次世代スーパーコンピュータ開発実施本部企画調整グループ
TEL:048-467-9267
 

 
上記をPDFでダウンロード出来ます。このサイトをご覧頂くには、右のプラグインが必要となります。
 
 プログラム
2006年9月19日(火) 10:00~18:00 
全体セッション:MY PLAZAホール
10:00~ 開会挨拶
理化学研究所   野依 良治 理事長
文部科学省   河本 三郎 文部科学副大臣
国立情報学研究所   坂内 正夫 所長
10:15 来賓挨拶(紹介)
衆議院議員 尾身 幸次 スーパーコンピュータ推進議員連盟 会長
衆議院議員 渡海 紀三郎 科学技術立国調査会 会長
衆議院議員 後藤 茂之 スーパーコンピュータ推進議員連盟 事務局長
参議院議員 小林 温 経済産業大臣政務官
内閣府 清水 一治 大臣官房審議官(科学技術政策担当)
10:30~ 基調講演
「クルマの開発におけるCAEの役割と今後の可能性―計算スピードの飛躍的向上で何が変わるか―」
鈴木 盛雄 日産自動車株式会社 技術開発本部統合CAE部 部長

11:20~ 政策講演「スーパーコンピューティングの国家戦略」
藤木 完治   文部科学省   大臣官房審議官(研究振興局担当)
スーパーコンピュ-タ整備推進本部長

12:00~13:30 昼  食    

※MY PLAZAホール・ホワイエにてデモ展示

分野別セッション(パネルディスカッション)
13:30~15:30 分科会A(ライフサイエンス)
「生命科学の新たな可能性を拓く」

会場:MY PLAZA ホール
分科会B(工学)
「シミュレーションが拓く知的モノづくりの夢」

会場:MY PLAZA 会議室
モデレータ:
郷 通子 お茶の水女子大学 学長

パネリスト:
金岡 昌治   大日本住友製薬株式会社 ゲノム科学研究所 所長
末松 誠   慶應義塾大学医学部 教授
中村 春木   大阪大学 蛋白質研究所 教授
姫野 龍太郎   理化学研究所 次世代スーパーコンピュータ開発実施本部 開発グループディレクター
宮野 悟   東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター教授
モデレータ:
小林 敏雄 (財)日本自動車研究所 所長

パネリスト:
梅谷 浩之   日本自動車工業会 ESCAR WG 主査
加藤 千幸    東京大学生産技術研究所計算科学技術連携研究センター センター長・教授
小林 淳一   株式会社日立製作所 研究開発本部ソリューションセンター センター長
嶋 英志   川崎重工業株式会社 航空宇宙カンパニー技術本部研究部 参事
善甫 康成   住友化学株式会社 筑波研究所 主席研究員
15:30~16:00 コーヒーブレイク

※MY PLAZAホール・ホワイエにてデモ展示

16:00~18:00 分科会C(ナノ・材料)
「量子シミュレーションが拓くナノの世界」

会場:MY PLAZA ホール
分科会D(環境・防災)
「持続的発展と安全・安心な社会のために」

会場:MY PLAZA 会議室
モデレータ:
平尾 公彦   東京大学大学院工学系研究科 教授 
 
パネリスト:

押山 淳   筑波大学数理物質科学研究科 教授
寺倉 清之   北海道大学 創成科学共同研究機構特任教授
中村 振一郎   株式会社三菱化学科学技術研究センター基盤技術研究所 計算科学技術室長
永瀬 茂   自然科学研究機構分子科学研究所 教授
平田 文男   自然科学研究機構分子科学研究所 教授
モデレータ:
沖 大幹 東京大学生産技術研究所 助教授

パネリスト:

住 明正   東京大学 気候システム研究センター 教授
藤原 広行   防災科学技術研究所 防災システム研究センタープロジェクトディレクター
古村 孝志   東京大学地震研究所 助教授
室井 ちあし   気象庁気象研究所予報研究部 主任研究官
18:15~20:15 レセプション

 
2006年9月20日(水) 10:00~17:00
分野別セッション(パネルディスカッション)
10:00~12:00 分科会E(利用環境)
「サイバー・サイエンス・インフラストラクチャ
(最先端学術情報基盤)の構築に向けて」

会場:MY PLAZA ホール

分科会F(物理・天文)
「理論・実験・観測と計算科学の展望」

会場:MY PLAZA 会議室
  モデレータ:
西尾 章治郎   大阪大学大学院情報科学研究科長 教授

パネリスト:
川端 節彌   高エネルギー加速器研究機構 計算科学センター センター長・教授
坂内 正夫   国立情報学研究所 所長
佐々木 直哉   株式会社日立製作所機械研究所高度設計シミュレーションセンター センター長
三浦 謙一   国立情報学研究所リサーチグリッド研究開発センター センター長・教授
村上 和彰   九州大学 情報基盤センター センター長・教授

モデレータ:
小柳 義夫 工学院大学情報学部長・教授
 
パネリスト:
宇川 彰   筑波大学 計算科学研究センター センター長・教授
坂本 宏   東京大学素粒子物理国際研究センター 教授
福山 淳   京都大学大学院工学研究科原子核工学専攻 教授
牧野 淳一郎   自然科学研究機構国立天文台 教授
矢花 一浩   筑波大学計算科学研究センター 教授
全体セッション:MY PLAZAホール
12:00~13:30 昼  食

※MY PLAZAホール・ホワイエにてデモ展示

13:30~ 招待講演「ペタコン時代の『知』の行方」
立花 隆 評論家
14:30~14:50 コーヒーブレイク

※MY PLAZAホール・ホワイエにてデモ展示

14:50~ 全体討議 「次世代スーパーコンピュータの利用と研究開発の新たな展開に向けて」
座長:土居 範久 中央大学理工学部 教授
参加者: 
沖 大幹   東京大学生産技術研究所 助教授
小柳 義夫   工学院大学情報学部長・教授
郷  通子   お茶の水女子大学 学長
小林 敏雄   (財)日本自動車研究所 所長
西尾 章治郎   大阪大学大学院情報科学研究科長・教授
平尾 公彦   東京大学大学院工学系研究科 教授

 

16:40~ 提言のとりまとめ
16:50~ 閉会挨拶 坂田 東一 理化学研究所理事
 
デモ展示(シミュレーション結果ムービー) ※会期中ホワイエにて実施 

(出展されたシミュレーション結果ムービーおよび資料はこちらでご覧いただけます)

 

 シンポジウムの概要報告

全体討議 各分科会からの報告

分科会A ライフサイエンス
分科会B 工学
分科会C ナノ・材料
分科会D 環境・防災
分科会E 利用環境
分科会F 物理・天文

全体討議 提言 (PDFファイルはこちら

提言

 我が国の科学技術と産業の競争力の向上のためには、高性能スーパーコンピュータとその能力を十分に引き出すためのアプリケーションの研究開発及び利用が極めて重要であり、これを精力的かつ戦略的に推進していく必要がある。

 このためには関係者が以下の諸点を認識し、それぞれの立場から、課題の解決と新たな課題への挑戦のために積極的に行動すべきである。

一、(新分野、新手法への挑戦)

 科学技術のブレークスルーをもたらすためには、理論や実験・観測に携わる研究者と計算科学者、計算機科学者及び数理科学者が連携して、新領域・融合領域の課題や新たな手法に積極的に挑戦していくことが重要である。

一、(アプリケーションの開発と普及のための戦略)

 上記の成果を、我が国の科学技術と産業の競争力強化や社会、国民の利益に繋げていくためには、アプリケーション・ソフトウェアの開発と普及のための戦略が重要となる。計算機システム開発とアプリケーション開発の整合をとることはもちろん、アプリケーション開発とその成果の技術移転のための産学連携体制の構築や開発されたアプリケーション・ソフトウェアの改良・保証を促進するためのシステム等が必要である。

一、(利用環境とサイバー・サイエンス・インフラストラクチャ)

 大学、研究機関及び企業の研究者や技術者に高水準のスーパーコンピュータ利用環境を提供することは、我が国の国際競争力強化にとって極めて重要である。将来の次世代スーパーコンピュータの利用体制のみならず、重層的なスーパーコンピュータ利用環境を提供するサイバー・サイエンス・インフラストラクチャの構築と整備に向けた諸課題に取り組むことが急務である。

一、(人材)

 基礎科学や数理科学・計算機科学の研究者からエンジニアまで、計算科学の発展のために必要な人材は多種多様な領域に亘るが、最も重要なのは、複数の専門領域を理解し、融合領域や新領域に果敢に挑戦していく人材である。計算科学に関連するこのような人材が育成され、活躍できる環境を醸成していくためのあらゆる努力が求められている。

一、(研究開発コミュニティの形成とCOEの構築)

 計算機資源や大規模データを有効に利用しつつ、革新的な研究開発及び人材育成に効果的に取り組んでいくためには、開かれた研究開発コミュニティの形成及び異分野領域の研究者間の交流促進や先端的な研究開発環境を提供するCOEの構築が重要である。次世代スーパーコンピュータを核として構築するCOEが、各分野の研究開発コミュニティと密接に連携し、スーパーコンピュータの開発と利用の体制を構築していくことが必要である。

 次世代スーパーコンピュータの開発利用プロジェクトの推進にあたっては、我が国のこれまでのスーパーコンピュータの開発と利用における様々な経験や教訓を十分に踏まえ、上記の諸点を実現していくことを強く期待する。

2006年9月20日

次世代スーパーコンピューティングシンポジウム2006

        参加者有志一同


全体討議
 土居 範久  中央大学理工学部 教授
 沖  大幹  東京大学生産技術研究所 助教授
 小柳 義夫  工学院大学情報学部長・教授
 郷  通子  お茶の水女子大学 学長
 小林 敏雄  (財)日本自動車研究所 所長
 西尾 章治郎 大阪大学大学院情報科学研究科長・教授
 平尾 公彦  東京大学大学院工学系研究科 教授

分野別パネルディスカッション
○ライフサイエンス分野
 郷 通子   お茶の水女子大学 学長
 金岡 昌治  大日本住友製薬株式会社 ゲノム科学研究所 所長
 末松 誠   慶應義塾大学医学部 教授
 中村 春木  大阪大学蛋白質研究所 教授
 姫野 龍太郎 理化学研究所 次世代スーパーコンピュータ開発実施本部 開発グループディレクター
 宮野 悟   東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター教授
○工学分野
 小林 敏雄 (財)日本自動車研究所 所長
 梅谷 浩之  日本自動車工業会 ESCAR WG 主査
 加藤 千幸  東京大学生産技術研究所計算科学技術連携研究センター センター長・教授
 小林 淳一  株式会社日立製作所 研究開発本部ソリューションセンタ センタ長
 嶋 英志   川崎重工業株式会社 航空宇宙カンパニー技術本部研究部 参事
 善甫 康成  住友化学株式会社 筑波研究所 主席研究員
○ナノ・材料分野
 平尾 公彦  東京大学大学院工学系研究科 教授
 押山 淳   筑波大学数理物質科学研究科 教授
 寺倉 清之  北海道大学 創成科学共同研究機構 特任教授
 中村 振一郎 株式会社三菱化学科学技術研究センター基盤技術研究所 計算科学技術室長
 永瀬 茂   自然科学研究機構分子科学研究所 教授
 平田 文男  自然科学研究機構分子科学研究所 教授
○環境・防災分野
 沖 大幹   東京大学生産技術研究所 助教授
 住 明正   東京大学 気候システム研究センター 教授
 藤原 広行  防災科学技術研究所 防災システム研究センター プロジェクトディレクター
 古村 孝志  東京大学地震研究所 助教授
 室井 ちあし 気象庁気象研究所予報研究部 主任研究官
○利用環境分野
 西尾 章治郎 大阪大学大学院情報科学研究科長・教授
 川端 節彌  高エネルギー加速器研究機構 計算科学センター センター長・教授
 坂内 正夫  国立情報学研究所 所長
 佐々木 直哉 株式会社日立製作所機械研究所高度設計シミュレーションセンタ センタ長
 三浦 謙一  国立情報学研究所リサーチグリッド研究開発センター センター長・教授
 村上 和彰  九州大学 情報基盤センター センター長・教授
○物理・天文分野
 小柳 義夫  工学院大学情報学部長・教授
 宇川 彰   筑波大学 計算科学研究センター センター長・教授
 坂本 宏   東京大学素粒子物理国際研究センター 教授
 福山 淳   京都大学大学院工学研究科原子核工学専攻 教授
 牧野 淳一郎 自然科学研究機構国立天文台 教授
 矢花 一浩  筑波大学計算科学研究センター 教授
 
Copyright c Next-Generation Supercomputer R&D Center