次世代スーパーコンピュータプロジェクトの見直しについて>
1.計画の見直し
事業仕分けの結果等を踏まえ、以下の基本方針に沿って見直すこととなった。
  ◎スーパーコンピュータ開発側(供給側)の視点から、利用者側の視点への転換
  ◎ナンバーワンの性能を引き続き目指しつつ、多様なユーザーのニーズに応える
    オンリーワンの「革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ」の構築
上記を踏まえた、事業内容の変更としては、
世界一の速度性能の達成の可能性は放棄しないものの、世界一になることのみに固執はしないこととし、10ペタFLOPS級の性能達成時期を「平成23年11月」に加速することはせず、「平成24年6月まで」に達成することとする。この結果、概算要求に含めていたシステムの開発を加速するための経費の計上を取り止める。
革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラの構築を目指すプロジェクトを新たに立ち上げる。次世代スーパーコンピュータ開発・整備もこのプロジェクトの一つに位置づける。
  
2.革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)の構築
 (目的)
次世代スーパーコンピュータと自律分散する国内のスーパーコンピュータ(独法、大学等)をネットワークで結び、国内の様々なスーパーコンピュータから次世代スーパーコンピュータを利用したり、ネットワーク上の複数のスーパーコンピュータを協調的に利用できる環境を整備する。
全国の主要なスーパーコンピュータ所有機関(独法、大学等)やユーザー機関等によるコンソーシアムを形成し、多様なニーズを踏まえながら、同コンソーシアムが主導して、上記環境構築のための研究開発などの取組みを実施する。
 (具体的な施策)
次世代スーパーコンピュータの開発・整備
革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)に必要な研究開発
・HPCI基盤システム基本設計(平成22年度はHPCI基盤システムの基本設計を実施)
・グランドチャレンジアプリケーション開発(平成23、24年度から実証を開始)
・戦略プログラム(平成22年度は具体的計画の策定、準備研究(プログラム作成、高度化等))
HPCIを構築するためのコンソーシアムの形成・運営

 

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